当期発生の売掛金が貸倒れた時の処理を教科書で確認
ここからは、effbokiの実際の教科書を使って、当期発生の売掛金が貸倒れた時の「超危険トラップ」の全貌と、その仕訳の理屈を図解で順番に解説していきます。
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パターンB:【当期発生】の売掛金が貸倒れた場合
今年新しく生まれた売掛金がその年のうちに貸倒れた場合は、絶対に引当金(クッション)を使ってはいけません!
無条件で、全額を「貸倒損失」として処理します。
| ケース | 状況 | 仕訳 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 当期発生 | 当期に掛けで売った12,000円が、当期中に貸倒れた。帳簿には前期からの引当金が15,000円残っている。 |
貸倒損失
12,000
売掛金
12,000
|
当期発生なので、引当金は使わず全額を貸倒損失にします。 |
帳簿に引当金が残っていたとしても、使ってはいけません。
なぜなら、引当金は「前期末に残っていた売掛金」に対して準備した専用クッションだからです。当期に新しく生まれた売掛金は、そのクッションの対象外です。
したがって、当期に発生した売掛金が貸倒れた場合は、無条件で全額を貸倒損失(当期の費用)として処理します。
2 例題:当期発生の売掛金がその期のうちに貸倒れた時
当期に発生した売掛金は、前期末にはまだ存在していません。したがって、 引当金は使わず、貸倒損失で処理します。
① 例題1(基本形)
当期7月、商品を 60,000円 で掛け販売したが、同月中に得意先の倒産により回収不能が確定した。
貸倒時の仕訳を示しなさい。
この売掛金は当期に新しく発生し、その同じ当期中に貸倒れが確定しています。
つまり、前期末に積んだ「貸倒引当金(専用クッション)」の守備範囲外(対象外)の出来事です。したがって、見込みではなく「確定した損失」として、全額を貸倒損失で処理します。
「当期中に確定した損失を、そのままダイレクトに当期の費用にした」という意味です。
「回収できなくなった売掛金を帳簿から消した」という意味です。
② 例題2(試験の引っかけ)
当期末の決算整理前、帳簿上の貸倒引当金残高は 15,000円ある。
しかし当期9月、当期に掛け販売して発生した売掛金 12,000円 が同月中に貸倒れ確定した。
貸倒時の仕訳を示しなさい。
問題文に「引当金が15,000円ある」と書いてあると、つい使いたくなってしまいますが、これが試験の定番トラップです。
帳簿に貸倒引当金残高があっても、それはあくまで「前期末に残っていた売掛金」を守るための専用品です。今回の売掛金は当期に新しく発生したものなので、引当金の対象外(仲間外れ)です。
したがって、クッションが余っていたとしても絶対に使わず、全額を貸倒損失で処理します。
「クッションは使わず、今回の貸倒れを全額、当期の費用として処理した」という意味です。
「回収不能になった売掛金を帳簿から消した」という意味です。
当期に新しく発生した売掛金が、その期のうちに貸倒れ確定したら、引当金ではなく貸倒損失。