3 B/SとP/Lの関係(利益のゆくえ)
P/Lで計算された「当期純利益」は、最終的にB/Sの「純資産」に合流します。
純資産は、「元手(資本金)」と「過去の利益の蓄積(利益剰余金)」の2階建て構造になっています。
最終的に純資産の「利益の蓄積(利益剰余金)」の欄に持っていきます。
「純資産(右側)に利益の分だけを足したら、右側が重くなって、左側(資産)と合わなくなるのでは?」と心配になるかもしれません。
大丈夫です。利益が出ているということは、その分だけすでに左側の「資産(現金など)」も増えているからです。
スタート時(期首): 会社の状態は、資産100円 = 負債40円 + 純資産60円(左右とも100円でピッタリ)。
取引(経済活動): 持っていた「100円の商品」を、「130円の現金」で売りました。
この取引のあと、B/Sの左右はどう動くでしょうか?
左側(資産)の動き: 100円の「商品」がお客さんの元へ出ていき、代わりに130円の「現金」が会社に入ってきました。つまり、資産のトータルは差し引きで「+30円」増え、合計130円に膨らみます。
右側(負債・純資産)の動き: 負債40円は変わりません。一方、資産が30円増えた理由は「会社が儲けたから」です。つまり、その30円は、借金ではなく会社自身の持ち分である純資産の増加として説明されます。
利益の合流(パズルの完成): P/Lで計算した「当期純利益30円」は、あとから別のお金を足すものではありません。すでに左側で増えている資産30円に対して、右側に「これは利益で増えた純資産です」と名前をつける処理です。すると純資産が90円(60+30)になり、右側の合計も「130円(負債40+純資産90)」となって、B/Sの貸借は一致します。
130円で売る
純資産へ合流
100
30
130
当期純利益30を純資産に入れると、期末B/Sの貸借がピタッとそろいます。