簿記の復習は、取引・科目・増減・左右の順番をたどる
「現金を100円借りてきた」という取引を考えます。正しい仕訳は、借方に現金100円、貸方に借入金100円です。復習では、この形を写す前に、どう考えたかを確認します。
出来事→科目→グループ→左右
- 現金が増えた。同時に、返す義務も増えた。
- 増えた現金は「現金」、返す義務は「借入金」で表す。
- 現金は資産、借入金は負債に分類する。
- 資産の増加は借方、負債の増加は貸方に記録する。
科目のグループには、増加を記録する側という基本の位置があります。資産だからいつでも左、ではなく、「資産が増えたから左」と増減まで確かめるのが大切です。
簿記の復習メモには、間違えた理由を一行で残す
間違いを見つけたら、取引の読み取り、科目の選択、増減の判断、左右や金額のどこでずれたかを分けます。正解を書き写すだけでは、自分の弱点が残りません。
復習メモの例
「借りた現金を収益だと思った。入金でも、返す義務があるので借入金。次は、お金の増加と利益を分けて考える。」
メモは長くなくて大丈夫です。次に同じ判断をするときに、何を確かめればよいかが分かる一行にします。
答えを隠して、別の一問で使ってみる
解説に納得したら、そのまま次へ進む前に、答えを隠してもう一度考えてみます。さらに金額や条件の違う基本問題を使うと、答えだけを覚えていないか確かめられます。
簿記の「センス」は、生まれつきの才能というより、取引を分解して判断する練習の積み重ねです。最初はゆっくり、科目の性質と増減を指差し確認するくらいで構いません。
短い復習でも、自力で考える時間を入れましょう。次の学習の最初に一問試し、まだ迷うところを優先して戻ると、復習する範囲を絞れます。