簿記3級 決算・帳簿・財務諸表

未処理事項の整理と決算整理の違いとは?簿記3級の決算整理項目7つをまとめて解説

未処理事項の整理はミスの修正、決算整理は会計ルールによるズレの修正です。

先に結論

未処理事項の整理は、記帳漏れや記録の誤りを直す作業です。

決算整理は、日々の仕訳だけでは表しきれない現実とのズレを、決算日時点の正しい数字に直す作業です。

順番は、まず未処理事項を直してから、決算整理に入ります。

違いを一言で整理

未処理事項の整理

記帳漏れや金額ミスなど、やるべき記録を正しい状態に戻す作業です。マイナスをゼロに戻すイメージです。

決算整理

在庫、減価償却、経過勘定など、時間の経過や会計ルールによるズレを正しい数字へ直す作業です。

なぜ順番が大事か

日常の記録にミスが残ったまま決算整理をすると、正しいB/S・P/Lを作れません。まずミスを直してから調整します。

未処理事項の整理と決算整理を教科書の流れで解説

ここからは、effbokiの実際の教科書を使って、未処理事項の整理と決算整理の違い、簿記3級で学ぶ決算整理項目を確認します。

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4. Step 1.5:未処理事項の整理(ミスの修正)

試算表の左右が一致した!さあ決算整理だ!……と焦ってはいけません。
その前に、「やるべきことをやっていなかった(未処理)」ものを片付ける必要があります。

1年間の記録を振り返って、「あ!3日前の取引、記帳し忘れてた!」「金額を1,000円じゃなくて100円って書いちゃってた!」と気づくことがあります。

高度な決算整理に入る前に、まずはこの「当たり前の記録(日常の仕訳)」を完璧な状態にしなければなりません。これを「未処理事項の整理」と呼びます。

具体的には、未処理事項の整理には以下の2つがあります。

取引の記帳漏れ

忘れていた取引を追加で仕訳する。

記録の誤り

間違った仕訳を修正する(訂正仕訳)。

鉄則

マイナス(ミスのある状態)をゼロ(普通の正しい状態)に戻す作業です。これをやって初めて、正しい決算整理のスタートラインに立つことができます。

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5. Step 2:決算整理(ズレの修正)

人間のミスを直したら、いよいよ「数字を磨き上げる(価値を修正する)」作業に入ります。これが「決算整理仕訳」です。
これは人間が間違えた「ミス」ではありません。日々の正しい仕訳だけではどうしても表現しきれない、「時間の経過」や「ルールの違い」によって発生する【現実とのズレ】を直す作業です。

【本質的にやっていることは2つだけ】
  • 「今年の費用は今年のものに、今年の収益は今年のものに揃える(帳尻合わせ)」
  • 「価値が上がったり下がったりしているものがあれば、正しい価値に直す」
    (持っていた株が値上がりしていたら、その分資産は増えるので資産を増やして現時点の正しい価値に合わせてあげる)
1 3級で学ぶ決算整理事項(7つの帳尻合わせ・価値合わせ)
決算整理項目 目的(結局何をしているのか?)
① 売上原価の算定 費用を今年の費用だけに揃える。
仕入れたけど、まだ売れ残っている在庫を今年の費用から引く。
(しーくり・くりしー)
② 現金過不足 帳簿を事実に合わせる。
帳簿と実際の現金が合わない場合、原因不明分を「雑損・雑益」で調整する。
③ 貸倒れの見積もり 費用を今年の費用に揃える。
「返ってこないかも…」というリスク(貸倒引当金)を、今年の費用にする。
④ 減価償却 費用を今年の費用に揃える。
建物や車が「1年使って古くなった価値」を計算して、今年の費用にする。
⑤ 貯蔵品の振替 費用を今年の費用に揃える。
使いきれずに余った切手などを費用から、”貯蔵品”という資産にして繰り越す。
⑥ 当座借越 負債の場所を正しくする。
当座預金のマイナス分を「当座借越(借入金)」という負債に直す。
⑦ 経過勘定項目 費用・収益を今年のものに揃える。
前払いや未払いなど、期間のズレを調整する。
教科書で前後の流れまで確認

この続きは教科書で確認できます

この記事では、未処理事項の整理と決算整理の違い、簿記3級で学ぶ決算整理項目7つを記事向けに整理しました。教科書本編では、決算整理後試算表、帳簿の締切まで順番に確認できます。

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