期末の処理(決算整理仕訳)※ここが今回の単元!
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前 決算整理「前」の各勘定の意味
では、いよいよ決算整理仕訳をおこないます。
三分法は、繰越商品勘定・仕入勘定・売上勘定の三つの勘定科目を使用して、商品売買の取引を記録する方法でした。
まずは仕訳をする前に、今の帳簿(決算前)で、それぞれの各勘定科目が何を表しているのかを確認していきましょう。
今の意味:「今年の売上高」を表している。
なぜ?:三分法のルールにより、期中に商品が売れるたびに記録してきたからです。これは「今年の正しい収益」なので、決算で直す必要はありません。
今の意味:「当期仕入高」を表している。
なぜ?:期中に商品を仕入れた時点ですべて「仕入」に放り込んできたからです。売れ残りも混ざったままの途中の数字です。
今の意味:「期首商品額(去年の残り)」を表している。
なぜ?:期中に商品が売れてもいちいち減らす記録をしません。そのため、去年の決算から1年間ずっと放置されており、去年の古い数字のまま止まっています。
決算で本当に知りたい数字は、売れ残りを含んだ「当期仕入額」や「去年の古い在庫」ではありませんよね。
そこで、ズレてしまっている勘定科目の数字を「今年の正しい数字」に直してあげます。具体的には次の2つが目標です。
勘定科目の名前は「仕入」という名前のままですが、中身の数字を、今年の正しい費用である「売上原価(本当に売れた分の原価)」に変えてあげます。
中身が期首商品(去年の残り)のままなので、今現在お店にある正しい在庫である「期末商品」に変えてあげます。
では、どうやって帳簿の数字を直せばいいのでしょうか。ここで、前のカードで確認した売上原価の計算式を思い出してください。
今の「仕入勘定」の中には、もともと「当期仕入」が入っていますよね。
だから、仕入勘定に①「期首商品」を足し込み、そこから今年の売れ残りである②「期末商品」を引く(抜き出す)。
この2つの操作(仕訳)をするだけで、仕入勘定の残高は自動的に計算されて「売上原価」の金額に生まれ変わります。
そして、仕入勘定から抜き出した期末商品を繰越商品勘定に入れてあげれば、在庫の記録も今年の正しい数字に直りますよね。
だからこそ、決算整理では「足す仕訳」と「引く仕訳」の2本の仕訳を行うのです。
では、実際にどのように仕訳をして数字を移動させるのか、2つのステップを見ていきましょう。
1 決算整理仕訳① 足す:期首商品を仕入へ移す
① 期首商品の金額を仕入へ移す
前期から残っていた商品も、今期に売れたかもしれません。そこでまず、期首商品 も 仕入勘定 に入れて、今期売る可能性があった商品をひとまとめにします。
2 決算整理仕訳② 抜く:期末商品を繰越商品へ戻す
② 期末商品の金額を繰越商品へ戻す
ひとまとめにした仕入勘定の中には、今年の売れ残りも混ざっています。売れ残りは今年の費用ではなく、来年も売ることができる「資産」です。そこで、期末商品を仕入勘定から引いて(抜き出して)、空っぽになった繰越商品勘定へ救出してあげます。