次に確認。売上原価とは?
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先ほどのりんご屋さんのストーリーで、決算整理の最大の目的は、帳簿の数字を「今年の正しい費用」に書き換えることだとわかりましたね。
これまでの計算で導き出した、「今年本当に売れた商品の原価(今年の正しい費用)」のことを、簿記の言葉で「売上原価(うりあげげんか)」と呼びます。
決算の最大のミッションは、帳簿の「仕入勘定」の金額を、ただの当期仕入額から、この「売上原価」へと書き換えることです。
では、この「売上原価」とは一体どのように計算して導き出すのでしょうか。計算の仕組みを確実にイメージできるように、りんご屋さんの「1年目」と「2年目」のストーリーに分けて順番に見ていきましょう。
1 【ステップ1】期首商品がない場合(お店の1年目)
まずはお店をオープンしたばかりの「1年目」を想像してみてください。当然、お店の倉庫は空っぽで「去年の残り」はありません。
このとき、「今年本当に売れたりんご(売上原価)」は何個でしょうか。計算はとても簡単ですね。
これが一番シンプルな売上原価の計算です。「買った分から、売れ残りを引く」だけで求まります。
2 【ステップ2】期首商品がある場合(お店の2年目)
では、次の年(2年目)はどうなるでしょうか。実際の商売ではこちらのケースがほとんどです。
2年目のスタート時点では、倉庫は空っぽではありません。「1年目に売れ残った20個」がそのまま残っていますよね。
さて、今年の「売上原価(本当に売れた数)」は何個でしょうか。まずは、お店にあったりんごを「すべて」集めるのがポイントです。
今年は「120個(去年の残り20個(期首商品) + 今年買った100個(当期仕入高))」を売るチャンスがありました。しかし、最後に数えたら30個残っていたのですから、手元から無くなっている分(本当に売れた分)はこうなります。
式 売上原価の計算式について整理
今お話しした「2年目のストーリー」こそが、決算で行う売上原価の計算の完全な姿です。
少し漢字が多くなりますが、お店の状況をそのまま簿記の勘定科目に置き換えると、次の計算式になります。
ここで登場する3つの勘定科目の意味を、しっかり整理しておきましょう。
「去年の売れ残り(20個)」のこと。
「今年の売れ残り(30個)」のこと。