詳しい解説
繰入と戻入を使い分ける理由
補 【補足】不足は繰入、超過は戻入で調整する
決算で引当金の不足額を補充するときは、費用の勘定科目である「貸倒引当金繰入」を借方(左)に記録します。必要額より多い場合の調整には「貸倒引当金戻入」を使います。
「えっ、もし去年準備したクッション(貸倒引当金)が多すぎて減らしたい時は、右側に書いて費用を減らすんじゃないの?」と思うかもしれません。
実は簿記には、クッションが多すぎて元に戻すときには、「貸倒引当金繰入」の右側を使わないで、「貸倒引当金戻入(収益)」というまったく別の勘定科目を使用するというルールがあります。
足りなくて追加する時:費用の勘定科目である「貸倒引当金繰入」を左に書く
多すぎて元に戻す時:収益の勘定科目である「貸倒引当金戻入」を右に書く
「多すぎた分が戻ってきたから、ちょっと得をした(収益)!」というイメージですね。
費用を直接マイナスにするのではなく、別の収益の勘定科目を使用することで、決算書を見た人が「あ、今年は去年のクッションが余って戻ってきたんだな」と一目でわかるようになっています。だから、この決算整理では「貸倒引当金戻入」を使うのです。