簿記3級 商品売買・三分法

商品券はなぜ負債?発行した店の仕訳を使用時まで解説

この記事の目次

まず、ここだけ押さえよう

自社の商品券は、あとで商品を渡す義務があるため「負債」になる

ここでは、自社の商品券を発行するお店の立場で考えます。商品券を売るとお金は入りますが、商品はまだ渡していません。お客さんがその券を使うまで、商品を渡す義務が残ります。

「商品券」勘定を負債に分類する理由

負債は、借入金のようなお金を返す義務だけではありません。あとで商品を渡す義務も含まれます。自社の商品券は、先に代金を受け取ったお店が、まだ果たしていない義務を表すため、負債に分類します。前受金と同じ考え方です。

発行時は現金を受け取る場合です。××には、発行した金額・使われた金額が入ります。

場面仕訳処理と理由
商品券を発行した時
××
××
現金が増えると同時に、あとで商品を渡す義務も増えるため、「商品券」勘定を貸方(右)に記録します。まだ商品を渡していないので、売上にはしません。
商品券が使われた時
××
××
商品を渡して約束を果たしたため、「商品券」勘定を借方(左)に記録して負債を減らし、その分を売上にします。

まだ使われていない金額は、商品を渡す義務として「商品券」勘定の残高に残ります。

詳しい解説

商品券

6
Step 6:商品券(自社商品券)
▼

「商品券」と聞いて、皆さんはどんな場面を思い浮かべますか?

おそらく「お祝いに商品券をもらった」「デパートで商品券を使って買い物をお得にした」といった、お客さん側の立場をイメージする方が多いはずです。

しかし、簿記3級で学ぶ「商品券」は視点が全く逆です。私たちは「自社の商品券を発行する(売る)お店側の立場」で処理を考えなければなりません。ここを最初に切り替えるのが、迷わないための最大のポイントです。

商品券は「将来商品を渡す義務(負債)」

お店が自社の商品券をお客さんに販売したとき、レジには現金が入ってきます。しかし、この時点ではまだお店の棚から商品は減っていませんよね。

つまり、お店側から見た商品券、「先に現金を受け取り、将来お客さんに商品を引き渡す義務(約束)を背負ったチケット」なのです。

お金だけ先にもらって商品は後で渡すので、考え方は「前受金」と非常によく似ています。商品を渡すという「義務」を背負っている状態なので、簿記では商品券を「負債(債務)」として扱います。

基本の仕訳の型
商品券を発行した時
××
××
商品券が使われた時
××
××
商品券(負債)
使われた時
発行額
商品券残高
【例題12】商品券を発行した場合
例題

自社商品券30,000円分を現金で販売した。

解答
30,000
30,000
解説

現金は受け取りましたが、商品を渡していないので売上ではありません。「将来、商品を引き渡す義務」として「商品券(負債)」を貸方(右)に記録します。

商品券(負債)
 
30,000
【例題13】商品券が使われた場合
例題

前の例題で発行した商品券30,000円分のうち、お客さんが10,000円分を使って、同額の商品を購入した。

解答
10,000
10,000
解説

お客さんが商品券をレジに出し、お店が商品を渡しました。ここでようやく「売上(収益)」が確定します。同時に、商品を渡すという義務を果たしたので、借方(左)に「商品券」を置いて負債を10,000円減らします。前の例題の発行額30,000円から使用額10,000円を差し引き、まだ使われていない20,000円分の義務が残ります。

商品券(負債)
使用額 10,000
発行額
30,000
残高
20,000

よくある質問

自社の商品券を発行したとき、なぜ負債になりますか?

代金は受け取っていても、商品をまだ渡していないからです。商品券が使われるまで、あとで商品を渡す義務が残っています。

商品券を使って商品を渡したら、どう処理しますか?

使われた分の商品券の負債を減らし、売上を記録します。まだ使われていない分は、商品を渡す義務として残ります。

effboki

時間も費用も大切に、簿記の合格へ。

「なるべく早く、一度の受験で合格したい。」
「時間も費用も大切にしながら、試験で使える力をしっかり身につけたい。」
初めて簿記に挑戦する方も、もう一度合格を目指す方も、そんな思いがあるのではないでしょうか。

基礎から理由を理解し、合格へ近づく

effbokiは、初めての簿記から合格まで、独学の遠回りを減らすための学習サービスです。
基礎から順番に、理由を理解しながら学べるので、これから勉強を始める方も取り組めます。
仕事の合間に学ぶ方も、一度あきらめた方や、今つまずいている方も、理解を積み重ねて合格に近づけるよう支えます。

調べものや迷いを減らし、必要な学習へ

講義の分かりやすさを取り入れた「動く教科書」で学んだことがつながると、先の内容もつかみやすくなります。
さらに、疑問をその場で聞けるAIや、学習の優先順位まで相談できる講師の支えも。
調べものや迷いに費やす時間を減らし、合格に向けて必要な学習に取り組めるようにします。

目標と予算に合わせて、支えを選べる

費用を抑えて教科書で学ぶ、AIへの質問を加える、講師のサポートも受ける。
目標と予算に合わせて、必要な支えを選べます。学習に使う時間もお金も、理解と合格につなげるために。

目標と予算に合わせた、3つの学び方
学び方こんな学習をしたい方へ
Web教科書〈学習管理つき〉費用を抑えながら、基礎から順番に理解したい
教科書+AI読んでいて分からない箇所を、その場で質問したい
教科書+AI+塾疑問に加えて、学習の進め方も講師に相談したい

① Web教科書〈学習管理つき〉

Web教科書〈学習管理つき〉の料金・購入方法を見る

講義の良さを取り入れた「動く教科書」

考える順番を、動く図解で追える

講義で説明を聞くと、すっと分かる。その理由の一つは、図を書き足したり、数字を動かしたりしながら、考える順番に沿って解説してくれることです。静止した図では頭の中で補っていた途中の変化も、動く図解なら目で追えます。

難しいところは、何度でも自分のペースで

effbokiは、そんな講義の良さを教科書に取り入れました。お金や商品、勘定の数字がどう動くのかを、解説と一緒にたどれます。難しいところは何度でも、自分のペースで。「静」の教科書から「動」の教科書へ。講義の分かりやすさと、自分のペースで学べる良さを合わせた、次世代の教科書です。

「調べもの」の時間を、前に進む時間へ

調べるたびに、疑問が増えていませんか

独学で勉強していると、「なぜこの仕訳になるの?」「どうしてこの計算をするの?」がつきものです。一つ調べると、また知らない言葉が出てくる。勉強時間のはずが、「調べもの」の時間になっていませんか。

仕訳や計算の「なぜ?」を基礎から学ぶ

effbokiでは、仕訳や計算のやり方だけでなく、その理由を基礎から順番に学べます。「なぜ?」を理解してから、次へ進む。知識をばらばらに集めるのではなく、体系的に学ぶことで、調べものに使っていた時間を、理解を深めて前に進む時間へ変えていきます。

つながりが分かるほど、次の学習が進む

単元ごとの暗記から、つながる理解へ

簿記は、違う単元でも、一つの考え方でつながっていることが多くあります。だからこそ、単元ごとに覚えて終わりにせず、「前に学んだことと、どうつながるのか」まで理解することが大切です。

一つの理解を、次の単元の手がかりに

effbokiは、単元をまたぐ共通の考え方も、つながりが見えるように解説します。一つの理解が、次の単元を理解する手がかりになる。学ぶほどに使える知識が増え、初めての内容もつかみやすくなる。理解を積み重ねながら、学習のスピードを上げていけます。

③ Web教科書+講師サポート〈AIつき〉

Web教科書+講師サポート〈AIつき〉の料金・内容を見る

自分の疑問から学ぶ、家庭教師のような塾

勉強中の疑問を、そのまま講師へ

「ここが気になる」「どうしてそうなるの?」。勉強中に生まれた疑問を、そのまま講師に聞ける。effbokiは、あなたの質問を中心に学びを進める簿記塾です。

今の理解に合わせて、必要な説明が届く

同じ解説を読んでも、納得できるところ、引っかかるところは人それぞれです。講師とのやり取りで今の理解を確かめ、あなたに必要な説明を届けます。疑問を一つずつ解きほぐし、覚えた知識を、自分で考えて使える理解へつなげていきます。

質問への答えが、あなたに合う形で届く

チャット・動画・対話で、伝わる説明を

あなたから届いた質問に、講師が解説を返します。その方法は、チャットでの回答、動画講義、オンラインでの対話。質問の内容に合わせて、伝わりやすい形で説明します。文章で確認したいことも、説明を見聞きしながら理解したいことも、講師と確かめられます。

何度でも見返し、続きから質問できる

チャットの回答や動画講義は、後から何度でも見返せます。説明を受けても気になるところが残ったら、その続きからもう一度質問できます。聞いて、確かめて、納得するまで理解を深める。そのやり取りを大切にしています。

学び方も相談して、合格へ向けて進む

復習の順番や、学習の優先順位も相談

「このままの勉強でいいのか」「何から復習すればいいのか」。学習の進め方に迷ったときも、講師に相談できます。進み具合やつまずきを一緒に整理し、今取り組むことの優先順位を決めていきます。限られた勉強時間を、理解と合格につながる学習に使えるよう支えます。

教科書・AI・講師を、必要に合わせて

普段は教科書で自分のペースで学び、日々の疑問は24時間質問できるAIへ。さらに相談したいことは講師と話し合う。自分で進める学習に、必要な支えを組み合わせられます。塾のサポートは、必要な1か月から利用できるサブスクです。

著者
effboki編集部
監修
effboki代表清水 和
更新日

この記事は、簿記3級・2級の学習者がつまずきやすいポイントを、教材設計と質問対応の観点から整理しています。