簿記3級 決算・帳簿・財務諸表

主要簿と補助簿の違い・覚え方|帳簿の種類を役割で整理

この記事の目次

まず、ここだけ押さえよう

主要簿は「仕訳帳」と「総勘定元帳」の2つです。補助簿は、主要簿だけではわからない取引や残高の内訳を記録します。

日々の取引をまず日付順に仕訳帳へ記録し、勘定科目ごとに総勘定元帳へ転記します。これで会社全体の数字が集まりますが、「どの得意先からいくら受け取るか」まで知るには、補助簿が役立ちます。

帳簿ごとの役割
区分帳簿どう整理するか
主要簿仕訳帳すべての取引を日付順に記録する。
主要簿総勘定元帳仕訳帳から転記し、勘定科目ごとに増減・残高をまとめる。
補助記入帳現金出納帳・当座預金出納帳・仕入帳・売上帳など現金の出入りや商品売買など、特定の取引を詳しく記録する。
補助元帳売掛金元帳・買掛金元帳・商品有高帳など得意先・仕入先・商品ごとに、増減や残高を詳しく記録する。

同じ取引を別々の視点で整理しているので、帳簿ごとに違う取引を記録しているわけではありません。主要簿で全体をつかみ、補助簿で内訳を確かめる関係です。

詳しい解説

主要簿と補助簿

5
step3.帳簿の種類
▼

Step 3:帳簿の種類(主要簿と補助簿)

最後に、これらの数字を作る元となる「帳簿(ノート)」の種類を整理しましょう。

内部管理(記録)の世界
帳簿
主要簿(必須)
「これがないと簿記じゃない!」という、絶対に欠かせない2冊のメインノートです。(仕訳帳と総勘定元帳のみ)
・仕訳帳
すべての取引を、日付順(時系列)に記録するノート。仕訳をひたすら書いていく。
・総勘定元帳
仕訳帳から転記して作る、勘定科目ごと(現金ごと、売上ごと等)のT字勘定を集めたノート。T字勘定を集めた帳簿です。
補助簿(必要に応じて)
主要簿だけでは「A社からいくら入金されたか?」「どの商品が何個売れたか?」といった細かい内訳が分かりません。それをメモするためのサブノートで、必要に応じて作ります。
・補助記入帳
特定の取引を詳しく書く帳簿です。以下のようなものがあります。
現金出納帳
現金の出入りを細かく管理。
当座預金出納帳
銀行口座の動きを細かく管理。
仕入帳・売上帳
商品の売買の詳細(単価や個数)を記録。
・補助元帳
特定の相手やモノを詳しく書く帳簿です。以下のようなものがあります。
売掛金元帳(得意先元帳)
「A社にいくら、B社にいくらツケがあるか」を人別に管理。
買掛金元帳(仕入先元帳)
仕入先ごとの借金を人別に管理。
商品有高帳(しょうひんありだかちょう)
商品の種類ごとに「入庫・出庫・在庫」を管理。
集計 加工
外部報告(報告)の世界
決算書
B/S と P/L に
整理される
1. 主要簿

「これがないと簿記じゃない!」という絶対に欠かせない2冊。

  • 仕訳帳(しわけちょう): すべての取引を日付順に記録する(時系列データ)。
  • 総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう): 勘定科目ごとのTフォームを集めたもの(科目別データ)。
2. 補助簿

主要簿だけでは分からない「詳細」をメモするサブノート。必要に応じて作ります。

  • 補助記入帳(特定の取引を詳しく書く):
    • 現金出納帳: 現金の出入りを詳しく。
    • 当座預金出納帳: 銀行口座の動きを詳しく。
    • 仕入帳・売上帳: 商品の売買の詳細(単価や個数)を記録。
  • 補助元帳(特定の相手やモノを詳しく書く):
    • 売掛金元帳(得意先元帳): 「A社にいくら、B社にいくら貸しているか」を管理。
    • 買掛金元帳(仕入先元帳): 仕入先ごとの借金を管理。
    • 商品有高帳(しょうひんありだかちょう): 商品の種類ごとに「入庫・出庫・在庫」を管理。
【イメージ】
  • 主要簿 = 会社全体の「日記帳」と「お小遣い帳」。
  • 補助簿 = 「ダイエット記録」や「読書リスト」のような、特定のテーマ専用のノート。
🎯 Next Step:

これで、簿記の「考え方」の後半戦、報告書と帳簿の仕組みもマスターしました。
細かい帳簿の名前は、実務や試験問題を解きながら「あ、これのことか!」と一致させていけば大丈夫です。

よくある質問

主要簿と補助簿は、何が違いますか?

主要簿は仕訳帳と総勘定元帳で、取引全体を日付順・科目別に記録します。補助簿は、得意先ごとの売掛金など、主要簿だけではわからない内訳を記録します。

仕訳帳と総勘定元帳で、同じ取引を記録するのはなぜですか?

整理する視点が違うからです。仕訳帳では取引を日付順に確認でき、総勘定元帳では勘定科目ごとに増減と残高を確認できます。

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著者
effboki編集部
監修
effboki代表清水 和
更新日

この記事は、簿記3級・2級の学習者がつまずきやすいポイントを、教材設計と質問対応の観点から整理しています。