簿記3級 決算・帳簿・財務諸表

【決算・帳簿】主要簿と補助簿の違いとは?仕訳帳・総勘定元帳の役割をスッキリ解説|簿記3級

「仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳…帳簿がたくさんあって覚えられない!」とお悩みですか?簿記の帳簿は、「絶対に欠かせないメインのノート(主要簿)」と「詳細をメモするサブノート(補助簿)」の2種類に分けるだけでスッキリ整理できます。丸暗記を防ぐ分類のコツをわかりやすく解説します!

先に結論

簿記の学習を進めると、「仕訳帳」や「総勘定元帳」に加えて、「現金出納帳」「売掛金元帳」など、たくさんの帳簿(ノート)が登場して頭がごちゃごちゃになりがちです。

結論から言うと、これらは「絶対に欠かせないメインのノート(主要簿)」と、「必要に応じて作るサブノート(補助簿)」の2つにハッキリと分けられます。

主要簿: すべての取引を記録する、会社にとって「必須」の2冊(仕訳帳、総勘定元帳)

補助簿: 特定の取引や相手との詳しい内訳をメモする、「任意」のサブノート(現金出納帳、商品有高帳など)

「どれが主要簿で、どれが補助簿だっけ?」と迷ったときは、この「メインとサブ」の役割の違いを思い出すだけで、丸暗記に頼らずに整理できるようになりますよ!

なぜ帳簿の種類で混乱してしまうのか?

初学者が帳簿の分類問題でつまずいてしまう原因は、主に以下の3つです。

1. 帳簿の名前をただ丸暗記しようとしている

「仕訳帳は主要簿、売掛金元帳は補助簿…」と単語帳のように暗記するのは大変です。それぞれのノートが「なぜ必要なのか(目的)」を知ることで、自然と分類できるようになります。

2. 「全体」と「詳細(内訳)」の役割分担が見えていない

たとえば、総勘定元帳(主要簿)を見れば「会社全体の売掛金がいくらあるか」がわかります。しかし、「A社とB社、それぞれからいくらもらえるのか?」という詳しい内訳まではわかりません。その足りない情報を補うために作るのが、得意先ごとの補助簿(売掛金元帳)なのです。

3. 「必須」か「任意」かの違いを分かっていない

主要簿(仕訳帳と総勘定元帳)は、「これがないと簿記じゃない!」と言えるほど絶対に作成しなければならないものです。一方で補助簿は、会社が必要だと判断した時だけ作ればいいものです。この違いを意識しておきましょう。

ここからは、この記事の図解を使って、主要簿と補助簿を「日記帳」と「ダイエット記録」のわかりやすい例えで確認していきましょう。

主要簿と補助簿を図解で順番に解説

ここからは、この記事の図解を使って解説していきます。

5
step3.帳簿の種類

Step 3:帳簿の種類(主要簿と補助簿)

最後に、これらの数字を作る元となる「帳簿(ノート)」の種類を整理しましょう。

内部管理(記録)の世界
帳簿
主要簿(必須)
「これがないと簿記じゃない!」という、絶対に欠かせない2冊のメインノートです。(仕訳帳と総勘定元帳のみ)
・仕訳帳
すべての取引を、日付順(時系列)に記録するノート。仕訳をひたすら書いていく。
・総勘定元帳
仕訳帳から転記して作る、勘定科目ごと(現金ごと、売上ごと等)のT字勘定を集めたノート。T字勘定を集めた帳簿です。
補助簿(必要に応じて)
主要簿だけでは「A社からいくら入金されたか?」「どの商品が何個売れたか?」といった細かい内訳が分かりません。それをメモするためのサブノートで、必要に応じて作ります。
・補助記入帳
特定の取引を詳しく書く帳簿です。以下のようなものがあります。
現金出納帳
現金の出入りを細かく管理。
当座預金出納帳
銀行口座の動きを細かく管理。
仕入帳・売上帳
商品の売買の詳細(単価や個数)を記録。
・補助元帳
特定の相手やモノを詳しく書く帳簿です。以下のようなものがあります。
売掛金元帳(得意先元帳)
「A社にいくら、B社にいくらツケがあるか」を人別に管理。
買掛金元帳(仕入先元帳)
仕入先ごとの借金を人別に管理。
商品有高帳(しょうひんありだかちょう)
商品の種類ごとに「入庫・出庫・在庫」を管理。
集計 加工
外部報告(報告)の世界
決算書
B/S と P/L に
整理される
1. 主要簿

「これがないと簿記じゃない!」という絶対に欠かせない2冊。

  • 仕訳帳(しわけちょう): すべての取引を日付順に記録する(時系列データ)。
  • 総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう): 勘定科目ごとのTフォームを集めたもの(科目別データ)。
2. 補助簿

主要簿だけでは分からない「詳細」をメモするサブノート。必要に応じて作ります。

  • 補助記入帳(特定の取引を詳しく書く):
    • 現金出納帳: 現金の出入りを詳しく。
    • 当座預金出納帳: 銀行口座の動きを詳しく。
    • 仕入帳・売上帳: 商品の売買の詳細(単価や個数)を記録。
  • 補助元帳(特定の相手やモノを詳しく書く):
    • 売掛金元帳(得意先元帳): 「A社にいくら、B社にいくら貸しているか」を管理。
    • 買掛金元帳(仕入先元帳): 仕入先ごとの借金を管理。
    • 商品有高帳(しょうひんありだかちょう): 商品の種類ごとに「入庫・出庫・在庫」を管理。
【イメージ】
  • 主要簿 = 会社全体の「日記帳」と「お小遣い帳」。
  • 補助簿 = 「ダイエット記録」や「読書リスト」のような、特定のテーマ専用のノート。
🎯 Next Step:

これで、簿記の「考え方」の後半戦、報告書と帳簿の仕組みもマスターしました。
細かい帳簿の名前は、実務や試験問題を解きながら「あ、これのことか!」と一致させていけば大丈夫です。

全体の日記帳と、専用のサブノートで整理する!

主要簿と補助簿はイメージできましたか?

教科書にもある通り、「主要簿=会社全体の日記帳」「補助簿=ダイエット記録や読書リストのようなテーマ専用ノート」というイメージを持っておくのが一番のコツです。

今後、問題演習の中で新しい帳簿の名前が出てきても、「これは会社全体のお金の動きを記録しているかな?それとも特定のテーマ(現金だけ、商品だけ)を詳しくメモしているかな?」と考えるクセをつければ、もう分類で迷うことはありません!

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この記事では、「主要簿と補助簿」の違いと役割について記事向けに整理しました。関連する学習記事では、この基礎知識をベースにして、実際の帳簿の記入方法や、決算書(B/SやP/L)との繋がりをより体系的に確認できます!

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著者
effboki編集部
監修
effboki簿記学習設計チーム
公開日
更新日

この記事は、簿記3級・2級の学習者がつまずきやすいポイントを、教材設計と質問対応の観点から整理しています。