簿記3級 決算・帳簿・財務諸表

簿記3級の決算の流れ|試算表から帳簿の締め切りまで何をする?

この記事の目次

まず、ここだけ押さえよう

決算は、日々の取引記録を確認し、当期の収益・費用と期末の資産・負債を整えて、財務諸表にまとめる一連の作業です。

普段は仕訳帳に取引を記録し、総勘定元帳へ転記しています。期末になったら、その記録を出発点に、次の順で数字を確かめていきます。

  1. 決算整理前試算表を作る

    各勘定の数字を集め、期中の記録に転記・集計の誤りがないかを調べます。貸借が一致しても、すべての誤りが見つかるわけではありません。

  2. 未処理事項や誤りを修正する

    記録していなかった取引や間違った仕訳を直し、決算整理の土台となる残高を正しくします。

  3. 決算整理を行う

    売上原価、減価償却、繰延べ・見越しなどを反映し、当期に属する費用・収益と期末残高に整えます。

  4. 決算整理後残高試算表で確かめる

    整理後の各勘定残高を集め、転記や集計を確認します。この段階では、当期純利益を繰越利益剰余金へ移す前です。

  5. 帳簿を締め切り、翌期へつなぐ

    収益・費用を損益へ振り替え、利益を繰越利益剰余金へ移します。資産・負債・純資産の残高は翌期へ繰り越します。

こうして整理した数字から、B/Sで期末の財政状態、P/Lで当期の経営成績を示します。財務諸表は締切前の整理後試算表から作ることもあり、その場合もB/Sには当期の利益を反映します。

詳しい解説

決算では何を、どの順番で行う?

0
0. 簿記の流れの確認
▼
🔄 今までの復習

決算に入る前に、まずは「今、自分は簿記の全体のどこにいるのか?」という現在地をもう一度確認しておきましょう。

日々の活動 (売る・買う・払う) 簿記の技術 ① 仕訳 : 日々の記録をつける(仕訳帳という帳簿に仕訳を記入) 最重要! ② 転記 : 項目ごとに集計する (総勘定元帳という帳簿に仕訳を転記(書き写す)) ③ 決算整理前試算表 : 帳簿に記録された一年分の取引は膨大な量になるので、 結果(例:一年間の売上合計は いくらか)を試算表という 一覧表にして、集計ミスがないかチェックします。 ④ 決算整理 : 必要な修正を入れて、数字を実体に合わせる (未処理事項の整理/決算整理仕訳) ⑤ 決算整理後試算表 : 決算整理した後に(修正した後に)再度試算表(=一覧表)を作成して、 ミスがないかチェックする。 ⑥ 帳簿の締切 : 決算整理した後に(修正した後に)再度試算表(=一覧表)を作成して、 ミスがないかチェックする。 最終ゴール:財務諸表 財務諸表の中身が、B/S と P/L です 貸借対照表(B/S) 損益計算書(P/L)

ここから学ぶ「決算」は、この流れの③〜⑥にあたる、1年間の総仕上げ(クライマックス)の作業になります!

2
2. 全体の流れをつかもう
▼

決算は、だらだらやるのではなく、厳密なステップで進みます。
いきなり修正するのではなく、「まずミスを直してから、調整に入る」のが鉄則です。

決算の5ステップ・マップ

期末日
会計期間の区切り日
ここから決算作業がスタート!
Step 1: 決算整理前試算表の作成
まずは集計!1年間の仕訳に「転記ミス」がないかチェックする。
※3種類の試算表でチェックする
Step 1.5: 未処理事項の整理
「忘れてた!間違えてた!」という人間的なミスを直す。
※記帳漏れや誤りを修正し、スタートラインを整える
Step 2: 決算整理
ミスではなく、ルールの適用による「ズレ」を直して、真実の数字に磨き上げる!
※在庫計算や減価償却など、7つの項目において数字を磨き上げる
Step 3: 決算整理後試算表の作成
決算整理の結果に計算ミスがないか、最終チェック!
※ここでズレがないことを確認する
Step 4: 帳簿の締切
P/Lをリセットして、今年の利益をB/S(貯金)へ移す!
※ここが簿記のクライマックス!
財務諸表の完成
B/S・P/Lが完成
経営成績と財産が見える化

ここからは、このStepを一つずつ順番に見ていきます。

よくある質問

決算では、試算表を作った後に何をしますか?

未処理事項や誤りを確認して修正し、決算整理で当期の収益・費用と期末の残高を整えます。その数字を財務諸表にまとめ、帳簿の締め切りにつなげます。

試算表の貸借が一致すれば、記録はすべて正しいですか?

一致していても、取引の記録漏れや科目の誤りが残っている場合があります。貸借の一致を確かめることに加え、取引の内容や決算の資料も確認します。

effboki

時間も費用も大切に、簿記の合格へ。

「なるべく早く、一度の受験で合格したい。」
「時間も費用も大切にしながら、試験で使える力をしっかり身につけたい。」
初めて簿記に挑戦する方も、もう一度合格を目指す方も、そんな思いがあるのではないでしょうか。

基礎から理由を理解し、合格へ近づく

effbokiは、初めての簿記から合格まで、独学の遠回りを減らすための学習サービスです。
基礎から順番に、理由を理解しながら学べるので、これから勉強を始める方も取り組めます。
仕事の合間に学ぶ方も、一度あきらめた方や、今つまずいている方も、理解を積み重ねて合格に近づけるよう支えます。

調べものや迷いを減らし、必要な学習へ

講義の分かりやすさを取り入れた「動く教科書」で学んだことがつながると、先の内容もつかみやすくなります。
さらに、疑問をその場で聞けるAIや、学習の優先順位まで相談できる講師の支えも。
調べものや迷いに費やす時間を減らし、合格に向けて必要な学習に取り組めるようにします。

目標と予算に合わせて、支えを選べる

費用を抑えて教科書で学ぶ、AIへの質問を加える、講師のサポートも受ける。
目標と予算に合わせて、必要な支えを選べます。学習に使う時間もお金も、理解と合格につなげるために。

目標と予算に合わせた、3つの学び方
学び方こんな学習をしたい方へ
Web教科書〈学習管理つき〉費用を抑えながら、基礎から順番に理解したい
教科書+AI読んでいて分からない箇所を、その場で質問したい
教科書+AI+塾疑問に加えて、学習の進め方も講師に相談したい

① Web教科書〈学習管理つき〉

Web教科書〈学習管理つき〉の料金・購入方法を見る

講義の良さを取り入れた「動く教科書」

考える順番を、動く図解で追える

講義で説明を聞くと、すっと分かる。その理由の一つは、図を書き足したり、数字を動かしたりしながら、考える順番に沿って解説してくれることです。静止した図では頭の中で補っていた途中の変化も、動く図解なら目で追えます。

難しいところは、何度でも自分のペースで

effbokiは、そんな講義の良さを教科書に取り入れました。お金や商品、勘定の数字がどう動くのかを、解説と一緒にたどれます。難しいところは何度でも、自分のペースで。「静」の教科書から「動」の教科書へ。講義の分かりやすさと、自分のペースで学べる良さを合わせた、次世代の教科書です。

「調べもの」の時間を、前に進む時間へ

調べるたびに、疑問が増えていませんか

独学で勉強していると、「なぜこの仕訳になるの?」「どうしてこの計算をするの?」がつきものです。一つ調べると、また知らない言葉が出てくる。勉強時間のはずが、「調べもの」の時間になっていませんか。

仕訳や計算の「なぜ?」を基礎から学ぶ

effbokiでは、仕訳や計算のやり方だけでなく、その理由を基礎から順番に学べます。「なぜ?」を理解してから、次へ進む。知識をばらばらに集めるのではなく、体系的に学ぶことで、調べものに使っていた時間を、理解を深めて前に進む時間へ変えていきます。

つながりが分かるほど、次の学習が進む

単元ごとの暗記から、つながる理解へ

簿記は、違う単元でも、一つの考え方でつながっていることが多くあります。だからこそ、単元ごとに覚えて終わりにせず、「前に学んだことと、どうつながるのか」まで理解することが大切です。

一つの理解を、次の単元の手がかりに

effbokiは、単元をまたぐ共通の考え方も、つながりが見えるように解説します。一つの理解が、次の単元を理解する手がかりになる。学ぶほどに使える知識が増え、初めての内容もつかみやすくなる。理解を積み重ねながら、学習のスピードを上げていけます。

③ Web教科書+講師サポート〈AIつき〉

Web教科書+講師サポート〈AIつき〉の料金・内容を見る

自分の疑問から学ぶ、家庭教師のような塾

勉強中の疑問を、そのまま講師へ

「ここが気になる」「どうしてそうなるの?」。勉強中に生まれた疑問を、そのまま講師に聞ける。effbokiは、あなたの質問を中心に学びを進める簿記塾です。

今の理解に合わせて、必要な説明が届く

同じ解説を読んでも、納得できるところ、引っかかるところは人それぞれです。講師とのやり取りで今の理解を確かめ、あなたに必要な説明を届けます。疑問を一つずつ解きほぐし、覚えた知識を、自分で考えて使える理解へつなげていきます。

質問への答えが、あなたに合う形で届く

チャット・動画・対話で、伝わる説明を

あなたから届いた質問に、講師が解説を返します。その方法は、チャットでの回答、動画講義、オンラインでの対話。質問の内容に合わせて、伝わりやすい形で説明します。文章で確認したいことも、説明を見聞きしながら理解したいことも、講師と確かめられます。

何度でも見返し、続きから質問できる

チャットの回答や動画講義は、後から何度でも見返せます。説明を受けても気になるところが残ったら、その続きからもう一度質問できます。聞いて、確かめて、納得するまで理解を深める。そのやり取りを大切にしています。

学び方も相談して、合格へ向けて進む

復習の順番や、学習の優先順位も相談

「このままの勉強でいいのか」「何から復習すればいいのか」。学習の進め方に迷ったときも、講師に相談できます。進み具合やつまずきを一緒に整理し、今取り組むことの優先順位を決めていきます。限られた勉強時間を、理解と合格につながる学習に使えるよう支えます。

教科書・AI・講師を、必要に合わせて

普段は教科書で自分のペースで学び、日々の疑問は24時間質問できるAIへ。さらに相談したいことは講師と話し合う。自分で進める学習に、必要な支えを組み合わせられます。塾のサポートは、必要な1か月から利用できるサブスクです。

著者
effboki編集部
監修
effboki代表清水 和
更新日

この記事は、簿記3級・2級の学習者がつまずきやすいポイントを、教材設計と質問対応の観点から整理しています。