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導入
📘 この単元のゴール

この単元は、「お金に関する取引を見たときに、現金・当座預金・小口現金など、正しい『勘定科目』を選び分けて仕訳できるようになる」ための単元です。

📖 ストーリー導入(イメージ)

普段の生活では、財布に入っているお札も、銀行に預けているお金も、まとめて「お金」と呼びますよね。
しかし会社の世界では、そのお金が「今どこにあって、何に使うためのものか」によって、別々の名前(=勘定科目)をつけて厳密に管理します。

例えば、会社のお金は次のように別々の勘定科目で管理されます。

  • 会社の金庫にあるお札や小銭 = 「現金」
  • 現場のスタッフに預けた少額の小遣い = 「小口現金」
  • 小切手で支払うための会社専用口座 = 「当座預金」
  • 出し入れ自由な一般的な銀行口座 = 「普通預金」

簿記3級の最初の山は、ズバリここです!
「お金なんて全部同じじゃないの?」と思うところを、「この取引なら、どの勘定科目を使って記録するべきか?」とキッチリ選び分けるのが最大のコツです。

※ちなみに、これらはすべて「資産」のグループです。Step1で学んだ通り、「資産だから増えたら借方(左)/減ったら貸方(右)」という絶対ルールはどれも同じですよ!

どの勘定科目をどんな場面で使うのか、このルールさえマスターすれば、この先の難所も一気に楽になります。一つずつ順番に確認していきましょう!

会社のお金 金庫 現金 小口財布 小口現金 銀行 預金

図解:置き場所による区別

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全体像(俯瞰図・構造マップ)
【構造マップ:勘定科目紹介】
  • 現金手元にあるお金(財布・金庫)+「現金として扱ってよいもの(通貨代用証券など)」
  • 小口現金:細かい支払い専用の手元資金(現場用の“小さな財布”)
  • 預金(銀行に置いてあるお金)
    • 普通預金:振込・引落など一般的な口座
    • 定期預金:原則すぐ引き出せない(預け替えが頻出)
    • 当座預金:小切手・手形の決済用(会社の“決済専用”)
  • 当座借越:当座預金がマイナスになった部分(銀行の立替=借金)
t字勘定を最初に見てみよう
現金(資産)
受取額
支払額
現金残高
小口現金(資産)
設定額/補給額
報告を受けた額
(小口現金で支払った額)
小口現金残高
普通預金(資産)
預け入れ額/振り込み額
引出し額/引き落とし額
預金残高
定期預金(資産)
預け入れ額/振り込み額
引出し額/引き落とし額
預金残高
当座預金(資産)
預け入れ額/振り込み額
引出し額/引き落とし額
預金残高
当座借越(負債)
返済額
借越額
借越金残高
💡 ヘッダー(画面上部の濃い灰色の「現金預金・小口現金」の部分)をタップすると、 各グループの勘定、BS,PLが書いてあるので、参考にしてください。
仕訳の型一覧
区分 パターン名 よく出る場面(条件の言語化) 最小仕訳の型(覚える骨格)
現金 現金を受け取った時 売上を現金で受取/貸付金回収を現金で受取 など
××
××
現金を支払った時 現金で購入/現金で費用支払 など
××
××
他人振出し小切手を受け取った時 売掛金回収などで、取引先振出し小切手を受け取った
××
××

※直ちに当座預金に預けた時は「現金」ではなく「当座預金」で処理

他人振出し小切手を受け取りと、当座預金の受け入れが同時の時 他人振出し小切手を受け取って、ただちに当座預金とした。
××
××
💡 考え方
××
××
:受け取り
××
××
:預入れ

同時に処理すると、現金が相殺されるため、最終形は「当座預金 ×× / 相手科目 ××」になります。

小口現金 小口現金を前渡ししたとき(設定時) 経理が小口係に一定額を渡して、小口現金を持たせる
××
××
小口現金で支払った時 小口係が交通費・消耗品などを現金で支払った(領収書を保管)

※定額資金前渡制度では、支払都度ではなく報告・補給時にまとめて記帳する。

支払いの報告を受けた時 領収書がまとめて提出され、経理が費用内容を確定させた
××
××

※小口現金という財布から費用を支払ったと考える。費用ではないケースもたまにある。

小口現金を補給した時 使った分を補給した(補給だけ行う)
××
××

※現金で補充したなら「現金」、当座預金で補充したなら「当座預金」。

報告と補給が同時の時 領収書提出(報告)と同時に、小口現金に補給した。
××
××

※現金で補充したなら「現金」、当座預金で補充したなら「当座預金」。

💡 考え方
××
××
:報告
××
××
:補給

同時に処理すると、小口現金が相殺されるため、上の費用と現金等の仕訳になります。

普通預金 預け入れた時 現金を銀行に預けた/売掛金が振り込まれた
××
××
引き出した時 普通預金から引出/引落(家賃・水道光熱費など)
××
××
定期預金 預け入れた時 現金で定期預金に預け入れた
××
××
引き出した時 定期預金から現金で引き出した
××
××
当座預金 預け入れた時 当座預金に預け入れた
××
××
引き出した時 小切手を振り出して支払った(当座預金から支払った)
××
××
自己振出しの小切手を受け取った時 自社が以前振り出した小切手が未決済で戻ってきた(支払取消)
××
××

※例:買掛金など。

無料プレビューはここまで

現金預金・小口現金(簿記3級)の続きは会員ページで学べます

この先では、例題・判断手順・演習を使って理解を完成させます。

  • 各論:1) 現金
  • 各論:2) 小口現金
  • 各論:3) 普通預金
  • 各論:4) 定期預金
  • 各論:5) 当座預金
  • その他の演習・確認問題